こんにちは!ポップコーンSEOの松本( @ma_tsutomu )です。
SEO対策を外注する際に企業のウェブ担当者さんは、SEO対策における効果をある程度予測して開始しますよね。それは予算の配分や優先順位付けをキーワード選定の際の検索ボリュームやCVR(お問い合わせ率)・SEO難易度などから判断することになると思いますが、悲しきかなSEO対策は目に見えない要素を非常にたくさん含んでいます。
修正を行ったからといって、それが効果に直結するわけではないし、どの範囲で効果が現れているかも分からないものです。ビッグワードと複合ワードの概念も考えだしたらきりがないですね。
とはいえ、優先順位を決めて、どこからやっていくか企業のウェブ担当者さんは決めなければならないと思います。理想と現実のギャップに日々悩まされながらシミュレーションを立てているわけですが、下記のような流れを緻密に完璧に行えれば理想なのかなと思います。
- ページ毎にSEO的な上位表示可能性を示唆→自然検索で上がる可能性
- 検索キーワード(検索キーワードグループ)毎に検索ボリュームを調査→上がった際のアクセスの伸びしろ
- キーワード毎のCVR(お問い合わせ率)を調査→アクセスが集まった際のお問い合わせ増加の可能性
- 上記1~3の可能性や範囲を広げるための具体的な修正内容を調査(効果、工数、リスクを基に)
1. 自然検索で上がる可能性
- ページが存在するか
- コンテンツがオリジナルであるか
- タイトルやディスクリプション・コンテンツを修正することができるか
- 検索結果に表示されているサイトがSEO的に強いかどうか
- 類似ページが検索結果に表示されているか
仮にそのページでSEO対策(内部+外部)を行った際に、上記のような項目を判断材料にします。
2. 上がった際のアクセスの伸びしろ
検索ボリュームを検索キーワード毎もしくは検索キーワードのグループ毎に抽出します。求人系なら、例えば「能力×求人」、「地域名×求人」、「職種×求人」、「職種×求人」、「勤務条件×職種」、「ビッグワード」などにカテゴライズします。そこから、どのカテゴリ、どのページで対策すればどのぐらいアクセスが来るか予測することができます。
ただ、SEO対策の良いところでも悪いところでもあるのは、「対策ワード以外のワードでも流入する」ということです。これが予測を立てづらい最も大きな理由です。
現状のページ数や流入ワード数、複合ワード流入割合などから判断したいものですが、ウェブサイトによって全く異なってきますので、一般論が全く当てはまりません。「順位が上がるかどうか分からない」という理由に関しては、時間軸と上位表示率の確率論なのである程度カバー出来ます。
それでも、SEOコンサルタントなら、効果を予測するためにあの手この手を駆使してご提案します。
3. お問い合わせ増加の可能性
上がった、流入来た、しかしお問い合わせ・購入に繋がらなければなんの意味もありません。(※お問い合わせや商品購入がゴールのサイトに関して)
- 2の検索キーワードのお問い合わせ率が何%か(アナリティクスやリスティングデータがあればそちらをご参照下さい)
- 案件数・商品数は存在するか
- 検索ワードとユーザーニーズはマッチしているか
- お問い合わせに至るまでの導線設計はできているか
上記項目を判断してお問い合わせが来るかどうかの判断をします。
4. 具体的な修正内容を調査
上記1~3が満たされていなくてもサイト内部を修正できれば問題有りません。ただ、修正するにしても効果や工数、リスクを考えなければなりません。またそれにはどれぐらいお金が掛かるのか事前に知っておく必要もあるでしょう。
1~4を考えた上でSEO対策を開始することが理想ですが、なかなかうまいこといかないのも現実ですし、予想よりはるかに多くくることももちろんあります。担当のSEOコンサルタントと話し合いの上、「行ける!」と確信を持って実行することをおすすめします。